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たまごの豆知識

卵が届くまで

みなさんの冷蔵庫に、日々当たり前のようにある卵。
どんな旅をしてきたのでしょうか?
「トラックか何かで輸送されてくるんだろう。」
もちろん正解ですが、卵が自分でトラックによいしょと乗るわけではありません。
それでは、鶏から産まれた卵がみなさんの手元に届くまでの流れを見ていきましょう。

01集卵
GPセンターに併設している養鶏場から卵がコンベアに乗って移動してくる場合と、離れた養鶏場から卵トレイに入れられた状態でトラックで運ばれてくる場合とがあります。
02方向整列
卵の鈍端鋭端の向きを自動的に同一方向に整列させます。この工程によって常に尖った方が下向きの状態でパック容器に充填されることになります。
03洗卵乾燥
次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を添加した温水で卵を洗浄しすすいだ後、濡れた卵殻表面を乾燥させます。
04透光検査
検査員が薄暗い区画の中で、卵の下より光をあてて透過光を確認し、ひびのある卵や血卵を除去します。また卵の形状や汚れなどを見て不良品を除去します。
05汚卵検査
卵殻に汚れのある卵を、汚卵検査装置が検出し、除去します。
06ひび卵検査
卵を爪の先でトントンと叩いてみると、ひびがある場合には、少し低く鈍い音になります。この特徴を利用して、ひび卵検査装置では卵殻にひびのある卵を自動的に検出し、除去します。
07紫外線殺菌
紫外線を照射することにより、卵殻表面に付着している細菌やウイルスを効果的に殺菌します。
08計量
卵の重さを計ります。ここでの計量結果は、後の「サイズ振り分け」工程に引き継がれます。
09異常卵検査
異常卵検査装置では卵に光を当てたときの透過光から血液成分の有無を判別することによって、血卵を自動的に検出するほか、みだれ卵や腐敗卵、無黄卵なども検出し、除去します。
10サイズ振り分け
計量結果に基づき、卵の重量サイズ毎に選別します。
種類 LL L M MS S SS
色分け
卵1コの
重量基準
70g 以上
76g 未満
64g 以上
70g 未満
58g 以上
64g 未満
52g 以上
58g 未満
46g 以上
52g 未満
40g 以上
46g 未満
11包装
所定の容器に卵を充填後、卵の鈍端部にシールを貼り付けたり、卵重計量責任者・賞味期限などを表示したラベルの封入または貼り付け、容器のシーリングなどを行います。
12検品
できあがった製品を一つひとつ手にとり、裏表を確認して目視による最終のチェックを行います。
13出荷
サイズごとにパックされた卵は、お店などに出荷されます。

ナベルのパッキングシステムはこれらの工程の完全自動化を実現。
このように人の手に触れられることなくパックに詰められ、製品となります。

出典 『けんぞう先生の卵事例ハンドブック』 p17~19